ヘタレなオレの君への想い。
「ほらね、私の言った通りでしょ?」
どこから出てきたんだ……?
「マヒロ先輩、見てたの?趣味悪いですよ?」
「あんた達が後から来たんだから、私は悪くありませ~ん。」
バツが悪そうなオレに、マヒロ先輩は溜め息。
「シュンちゃん、認めちゃいなよ?」
また理解出来ない事を言い始めたなぁ…。
とか思ってたら、先輩に背中をバシッと叩かれた。
普通に痛いんだけど…。
「チサの事、好きなんでしょ?」
オレが?チサを?
いや、チサとは小さい時から一緒だし、確かにナオと付き合い出してオレの立ち位置微妙で…。
チサを盗られた気がしてヤキモチ妬いたりしてるけど。
「そりゃ、好きですよ。幼なじみなんだから。」
「いや、恋とか愛とかの好きかを聞いてるの!」
恋愛として?チサを好き?
頭を抱えて悩んでるオレを見て、マヒロ先輩は呆れた様子。
マヒロ先輩はオレの反応を伺いながら続ける。
「…キツイ事言うかもだけど、シュンちゃんがそんな感じでフワフワしてるからナオに持っていかれちゃうんだよ。」
わぁ…。
今グサッと心刺されました。
マヒロ先輩抜けてる感じするのに、意外と核心に触れてくる…。