ヘタレなオレの君への想い。
「ナオ…オレの事殴って良いから。」
自分勝手かもしれないけど、ナオが責めて怒ってくれたらオレもスッキリ出来そうな気がするんだ。
本当に自己中で悪いとは思うけど…。
ナオが立ち上がって、拳を握り締めるのが分かった。
オレはギュッと目を瞑って殴られるのを待った…。
ガタッと椅子が動く音がした。
「ナオ君、止めてっ!」
チサがナオを抑えようとしているみたいだ。
……殴られないのか?
そっと目を開けようとした瞬間だった。
べチッッ!!
鈍い音がしたと同時に、オレは衝撃で椅子から崩れ落ちていた…。