ヘタレなオレの君への想い。
オレは話を続けた。
「皆がさ、心配してくれてるのも分かったし色々と考えてくれたの嬉しかった。だけど…。」
一呼吸置いて、チサの方を見て言った。
「オレ、チサの事好きだけど幼なじみとして昔から近くに居たから、兄妹みたいな感じの好きなんだ。」
チサとナオ以外は仕方ないなぁって顔してオレの事を見てる。
皆には悪いけど、オレにとってはこれが答えなんだ。
これからも、皆と過ごす為の答え。
もうひとつ、ちゃんとしておきたい。
「チサ、昨日は本当にごめん。怖がらせてごめん。」
何の事か分からない皆はチサに視線を移す。
「…もう良いよ。でも、二度としないで。」
チサは許してくれた。だけど、ナオは何の事なのか気になっているみたいだ。
「ナオ、ごめん。オレ昨日チサの事抱きしめた。キスも…「おでこにだよっ!口にはしてないからっ。」
チサがオレの足りない言葉に慌てて弁解してる。
皆は唖然としている。