ヘタレなオレの君への想い。

チサがナオの腕を掴んで言った。


「ナオ君、私はこれからもシュンと幼なじみ続けていくから。…もし、それが嫌ならナオ君とは…付き合っていけないかも…。」


チサの泣き落としには誰も勝てないだろ…。

ナオはチサに笑顔で返した。


「うん、分かってる。オレが後から2人の間に入って来た訳だし。シュンには言ったけど、チサもシュンも好きだから。だけど…。」


ナオはニッコリ微笑んで、

「チサがシュンと…まぁオレ以外の奴と何かあった時は許さないから覚えててね?」



…………怖っ!目が笑ってないから!

その場に居た皆苦笑いだ。



「まぁ、とりあえずこれで一件落着…で良いのかな?…シュンちゃん…早くほっぺた冷やさないと…赤くなってきてるよ…。」


マヒロ先輩はもう我慢出来なかったみたいだ。オレにそう教えてくれたと同時にゲラゲラ笑い出した。

「ハハッ!笑っちゃ…って、ごめんね?あーダメ。アハハッ。でも、流石はアズミ。シュンちゃん災難だったねぇ。」

目に涙を溜めながら未だに笑ってる…。この先輩は全く…。

「とにかく、話もまとまったみたいだし、シュン保健室に氷貰いに行こう。」


セトが立ち上がりオレを促す。オレは皆に、

「じゃあ、また。」


笑顔でバイバイをして、写真部の部室を後にした。
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