ヘタレなオレの君への想い。
返事が無い。
恐る恐る隣のチサの様子を伺う。
あ、やべぇ…。
完璧に機嫌損ねたみたいだ。
眉間にしわ寄せて、唇尖らせてる。
分かりやすく怒ってるな…。
「…普通って何?いつもは美味しいって言ってくれるのに。一緒にお祝いして欲しくて持ってきたのに!」
おいおい…。駄々っ子かよ~。
チサはこうなると止まらない。
「ごめんごめん。美味いって。」
謝って、改めて本当の事言ってみたけどチサは納得いかないみたいだ。
失敗したなぁ…。オレ何やってんだ?
普通に美味いって言ってあげれば良かっただけだろ。
「悪かったよ。」
頭をなでなでしながら、チサの顔を覗き込む。
「…もう良いよ。シュンは私の幸せが嬉しくないんでしょ?」
は?
思わずチサの頭を撫でていた手が止まった。