後輩なんて本気になりません!


「先輩!元気出してください
この世に男はたくさんいますからね
あっ!極上の男が居ますよ!
紹介しましょうか?」


『いたわって!』と思ってたら
龍馬はこの発言。


それにはあたしも
「極上の男?そんな簡単に
居るわけないし!」
あたしは不機嫌にそう返した。


「うーん 背は180センチ?」


「わぁ!めっちゃいいじゃん!」
恵が即座に答える。


「あっ!実のところは
5センチ足りなくて175センチ」


「はぁ?その5センチのサバ読みウケる!」


「体重が64キロ
痩せ型の体型
彼女居ない歴1年」


「極上の男のくせに
一年も居ない?アホくさ!」


「趣味はドライブ
好きな言葉は愛
うーんそして」


「好きな言葉が愛?
キザなやつだね」


龍馬はあたしが貶す言葉は
全く耳に入れていないのか
喋り続ける。


「仕事は誰からも信用される
バリバリの働き者
なので将来は安泰!」


「そんな人が1人で居るわけないじゃん!
知らん顔してても
女が寄ってくるでしょ」


「それがっすねぇ〜
思ってる人には
上手にあしらわれてるらしいっす」


うん?思ってる人がいる?


「思ってる人がいるんならダメじゃん!
あんた頭悪いね!
そんな人をあたしに紹介しようと
してるわけ?ふざけんなし!」


「あはは」
恵は突然笑い出したかと思えば
「あたしその人知ってるかも」
と言い始めた。


「えっ?恵?」


「松坂先輩 わかりますぅ?」


「何となくだけどね
あたしの勘ではね」


龍馬の耳元でコソコソと話している。


「正解!よくわかりましたねぇ」


「ちょっとぉ!2人とも!
あたしに聞かれたらいけないことなら
他でやってくれない?
除け者にされたようで気分悪っ!」


その場から逃げようとした時だった。。。


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