はやく気づけ、バカ。



* * *



スイッチをカチりと押し、照明を消すと、ベッドへとすぐに向かう。手に持ったスマホも一緒に。

ベッドのすぐそばまで行くと、ベッドの横においてある小さなタンスの上に、充電器につないでスマホを置く。

そして掛け布団をめくり、ベッドへと体を滑らせた。

(...今日も、一日が終わった...。明日も仕事かぁ...。)
今日の帰り、駅のホームで真島さんと話していたのを誰にも目撃されていなければいいけど...
そう思うと心労からはぁ、と息を吐いた。

真島さんと今日あったことと言えば、と連想ゲームのように長野さんとの会話を思い出した。




< 97 / 139 >

この作品をシェア

pagetop