【仮面の騎士王】
「レイフ様に?」
やはり、という思いで、ケイトリンは心の中で頷いた。
「はい。なんでも、もともとは前王にお仕えしていて、前王の崩御を機にレイフ王子に仕えることになったとか」
「そう」
ケイトリンは知らず安堵の表情を浮かべる。それとは対照的に、侍女は腑に落ちないというように眼を細くした。
「あの、それがどうかなさいましたか?」
「いえ。なんでもないの。ただ、私の母を知っている侍女がいれば、母の話がきけるかと思って」
慌てて、シャンタルの話を持ち出したが、侍女はその理由に納得したように大きく同意した。
「あぁ、そういえば、ケイトリン様のお母上はシャンタル王女でございましたね。侍女仲間にシャンタル様のことを知っている者がいないか聞いておきますね」
「ありがとう」
お礼を言いながら、ケイトリンは、ふとシャンタルが死んだ日のことを思い出した。
冷たい雨の夜だった。雷が激しくなっていたことを覚えている。
『何か、怖い思いでもされたのかもしれませんね』
母親の死というものは、確かに怖い思いに当たるのかもしれない。自分が雷が苦手なのは、そのせいなのだろうか。
ケイトリンは、昨夜とはうって変わって晴れ渡った空を眺めた。
やはり、という思いで、ケイトリンは心の中で頷いた。
「はい。なんでも、もともとは前王にお仕えしていて、前王の崩御を機にレイフ王子に仕えることになったとか」
「そう」
ケイトリンは知らず安堵の表情を浮かべる。それとは対照的に、侍女は腑に落ちないというように眼を細くした。
「あの、それがどうかなさいましたか?」
「いえ。なんでもないの。ただ、私の母を知っている侍女がいれば、母の話がきけるかと思って」
慌てて、シャンタルの話を持ち出したが、侍女はその理由に納得したように大きく同意した。
「あぁ、そういえば、ケイトリン様のお母上はシャンタル王女でございましたね。侍女仲間にシャンタル様のことを知っている者がいないか聞いておきますね」
「ありがとう」
お礼を言いながら、ケイトリンは、ふとシャンタルが死んだ日のことを思い出した。
冷たい雨の夜だった。雷が激しくなっていたことを覚えている。
『何か、怖い思いでもされたのかもしれませんね』
母親の死というものは、確かに怖い思いに当たるのかもしれない。自分が雷が苦手なのは、そのせいなのだろうか。
ケイトリンは、昨夜とはうって変わって晴れ渡った空を眺めた。


