MAYBE TOMORROW
とうとうわたしは宿題が手につかなくなって、まるで他人の家に忍び込んだコソ泥よろしく息をひそめてオニイチャンの部屋の物音に聞き耳を立て始めたのだった。

それはオニイチャン以外のもうひとりの正体を突き止めるには、自分はまだ帰っていないとオニイチャンに思わせるのが得策と考えたからにホカナラナイ。

わたしは教科書をたたみ机の上に音をたてないようにして静かに積み上げた。そして部屋のドアの前まですり足で移動するとゆっくりとそこに座って右耳をドアにくっつけた。

「微かだが話し声がするなあ~」
< 14 / 412 >

この作品をシェア

pagetop