MAYBE TOMORROW
わたしはそのひとに引き込まれて行くような感覚に襲われた。

そのひとが強引に、ではなくてむしろ自分からすすんで、みたいな感じで、だ。

わたしは相変わらずそこに突っ立ったまま。まるで借りてきた猫、ならぬ借りてきた人形のようだったはず。しかも、かなり間抜けた。

そしてだんだんとお盆のケーキの重さが腕に堪えてきたころ、そのひとはやっとこちらをふり返った。

「だからラーク・・・・・・?」
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