MAYBE TOMORROW
でも、そのときのお兄ちゃんは目を丸くしていた。

それもそうだろう、ずっと自分の相棒のオニイチャンとばかりに信じきって馴れ馴れしく話してイタノだから・・・・

翻ってわたしはというと、もう雷にうたれたようだったはず。

じっとお兄ちゃんの顔を凝視したまま逸らそうにも逸らせず、顔は赤くなっているのか血の気が引いているのかさえも自分ではわからず仕舞い。

魂を抜かれた人形のようにフリーズしていたはずだ。
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