MAYBE TOMORROW
わたしは三十を過ぎるくらいから少しずつではあるけれど
外に出ることが出来るようになって、
その後オニイチャンの知り合いが経営する不動産会社で働くようになった。
そう言えば、わたしが母に付き添われ診察を受けたときに
病院の待合室で思わぬひとを見かけた。
それはあの「ナディア」だった。
見るひとをすべて魅了してしまうような輝き溢れる美しさは見る影もなく、
頬はこけ表情は全くなく薄ら白い肌は見ようによっては青くも見えて、
それはまるで「死に顔」のようだった。
外に出ることが出来るようになって、
その後オニイチャンの知り合いが経営する不動産会社で働くようになった。
そう言えば、わたしが母に付き添われ診察を受けたときに
病院の待合室で思わぬひとを見かけた。
それはあの「ナディア」だった。
見るひとをすべて魅了してしまうような輝き溢れる美しさは見る影もなく、
頬はこけ表情は全くなく薄ら白い肌は見ようによっては青くも見えて、
それはまるで「死に顔」のようだった。