MAYBE TOMORROW
オニイチャンはわたしの左側にいた。お兄ちゃんは右に。

そしてオニイチャンがさらに少しだけわたしの方に寄ったのは気配でわかった。

でも、そのあとのことだ。

ギターのボディを床につけて両手でヘッドを支えていたお兄ちゃんの左手が
わたしの右肩にそっと置かれたのだ。


「エッ?」


わたしは予期せぬ出来事に心臓が鳴りだした。

でもお兄ちゃんの左手はやわらかく、そしてやさしくわたしを
つつみこんでくれたのだった。
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