MAYBE TOMORROW
「よく来たの?」

「たぶん、二三回かな?」

ブランコのあるあたりにぶらぶらと進む。街灯が何個かある。
そこだけがちょっとだけ明るい。

「お父さんのこと、覚えてるの?」

「ううん。あまり覚えてない」

「そうか」

「あんまり、お父さんの話はしないし、うち」

「うん」

ほんとによく覚えてないんだ、わたし。

「ごめんね、悲しいこと思い出させた」

「大丈夫。ゼンゼンかなしくないよ!」

わたしはちょっと無理して笑って見せた。
そうしたらお兄ちゃんも笑ってくれた。
< 74 / 412 >

この作品をシェア

pagetop