太陽のように、眩しいあなたへ。
Story.1
ー4年目の彼氏ー
何かが体に被さる感覚で目がさめる。
「う、酒くさ…。」
ゆっくり上体を起こすと、目に入ってきたのは無造作に脱ぎ捨てられた服、靴下。
横でいびきをかきながら、大の字で寝ている彼氏。
最後にこのまぬけな寝顔を見て「可愛いな」とこっそりキスをしたのは一体いつだっただろう。
体に乗っかっている腕と足を押しのけ、枕元に畳んでおいたロングカーディガンを羽織った。
カーテンを開けると、私の気持ちと裏腹に差し込む日差しに思わず目を細めた。