太陽のように、眩しいあなたへ。



「一体何時に帰ってきたのよ。」

一人呟く。
もちろん返答は無い。

最初の頃は、本人に聞いていた。

だけど、明るくて、お調子者で、誰とでもすぐに仲良くなる彼は、誘われて外出する事が多く、聞いてもすぐにはぐらかす。

慣れたと言えば良いのか、もう諦めたのかは自分でもわからないがいつからか聞かなくなった。


ふとカレンダーを見ると、10月17日の欄に「5年」と記してある。




< 3 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop