S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。
「そうか……僕は、作ってくれた者に対して、ありがとうという気持ちをずっと忘れていたのかもしれない」
カフェテリアで見た王様は哀愁漂っていたけれど、今こうして見せる穏やかな笑みは、晴れ晴れとしていて、私まで気持ちがいい。
「感謝する気持ちが生まれたならば、手をつけないなんて失礼な真似は出来るわけがないからな」
あのシェフにもお詫びをしなくては、と独り言のように言っていた。
「答えが見つけられたみたいでよかったです!」
「明里くん。本当にキミはすごいな。僕の知らないことを知っているんだから」
「と、とんでもないです!」
最初こそ消されるんじゃないかって怯えていた私だけど、こうして一緒に過ごして私も気づいたことがある。
それは朝食会のレッスンを椿がしてくれた時のことだ。