S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。


自分のために調理をしてくれた料理長に、椿が真っ先に感謝を伝えている姿を見た時もそうだった。



……それに、



────“ 明里ならすぐ理解出来るよ。毎朝、明里のご飯は誰が作ってるわけ? ”



そうやって、椿が答えに導いてくれたんだ。


私自身が自分で気づかなきゃ意味がないことだから。



「実は、そういう大事な気持ちを私に教えてくれたのは椿なんです。だから、すごいのは私じゃないですよ」


「っ、星ノ宮が……。アイツの名を耳にしたら、気分が悪くなってきたようだ……っ、そろそろ参ろうか!」



……は、はい。

しばらく犬猿の仲は解消されなさそうだ。



食べ終えて席を立った蒼ノ月様は、



「とても素晴らしい味に出会えたことを心から嬉しく思います。店ごと買い取りましょう」


「あの……」



心底お気に召したようで、たこ焼き屋さんのおじいちゃんをビックリさせてしまったのだった。

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