S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。
「あぁ、今日こそは麗しの椿様のお顔を一目拝見したいわ」
「わたしもです。この学園のトップにふさわしい気品溢れるお方ですものね」
眩しいお嬢様方の会話が聞こえてきた。
椿はこのセレブ学園でも有名人なんだ……。
「そうそう。今年は外部から入学された方がいらっしゃるそうよ」
「その話ならわたしも聞いたわ。なんでも……その外部入学者は椿様の幼なじみですって!一般生徒が幼なじみだなんて、信じられないわ」
すみません、その一般生徒ってのは私のことです……。
「本当に幼なじみなのかしら?庶民なのに?」
こんな豆腐屋の庶民が椿の幼なじみで大変申し訳ありません……。
ド庶民と御曹司。
私と椿じゃ釣り合わなさすぎるだろう……。
だけど、私はとある目的のためにここに来たのだ!