S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。


これからの未来を大きく左右するといっても過言ではない。


今はその目的のために例え庶民臭いだの辛気臭いだのと言われても構わない。


これからこの学園で全力を尽くさねば!!


よし……。


私は意を決して到着した教室の扉を開けた。



「……」



────だがしかし。


すみません、ここは学校の教室でいいんですよね?


私の最初の感想はそれだ。



昨日は入学式のみで体育館で解散となったから、教室へは今初めて来た。


で……なんですか、これは?


私の知ってる机と椅子がどこにも見当たらないのですが。


クラシックの演奏でも始まるのかと思う教室の作り、赤いクッションの豪華な猫足の椅子。


木で出来たあの椅子はどこへいったの!?

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