S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。


「だってその程度で満足出来るんでしょ?」


「ずいぶんな言い草だが、明里くんと食事をした僕の心はこの上なく満たされている」


……と、胸に手を添えるポエマー。



「ふーん。俺なら満足しない」


「つまり、負け惜しみか!?プリンスともなる星ノ宮が見苦しいものだ!」


「ちゃんと言ってやんないとわかんないの?」



すると椿は、私の頭の後ろに手をやって、そっと自分の肩に抱きよせると、



「俺なら、明里に俺以外のこと考える隙も与えないくらい可愛がらなきゃ、気が済まないってことだけど?」


「……っ、」



私の耳に触れるか触れないかのところまで唇を寄せ、「うるさいね、アイツ」と囁いてクスッと笑った。



「あれ。顔赤いよ?もしかして王様のくせに照れてる?」


「ほ、ほし、星ノ宮……っ!!図に乗るなよ!僕はキミに可愛い……などと言われてもっ、微塵も嬉しくなんかないからな……っ!!」



耳まで真っ赤にして必死に口を動かす蒼ノ月様。


ホントは、ちょっと嬉しいんじゃ……?



「あんなバカもう見るな。行くぞ」



私と椿は口を魚のようにパクパクさせる蒼ノ月様を残し、御屋敷を後にしたのだった。

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