S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。
♡お嬢様の憂鬱
気づけば、季節はもう6月に突入していた。
気温は上昇、私のやる気も上昇中である。
最終評価が下されるまであと一ヶ月だ!
昼休み、私は新学期に配られたカリキュラム一覧表をガン見していた。
今週の土曜日、蒼ノ月様とのこともあって出来なかった華道基礎を椿が教えてくれる。
学んだことは継続、新しいことはしっかり習得しなきゃ。
そして、今はこの課題が気になって仕方ない。
レシピ作成教室……って、なにをするんだろ?
ローランド先生のことだから、きっと私が予想もしない課題を与えてきそうで今から身構えてしまう。
「きんぴらごぼう……だと!?この素朴な味付けは、一体どのようにして作られるというんだ!」
「王様はいちいちうるせぇな。黙って食わないなら追い出すぞ?」
隣では戸澤くんと蒼ノ月様がお昼を食べている。