S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。
「あのっ、すみません!それってどういうことで……」
「おやめなさいよ!」
聞こうとした私の声に、突如舞い込んだ勇ましい声が被さった。
「っ、ローランド先生……!!」
そこには、教室の入口から黒目の部分が見えなくなるほどにお嬢様を睨むローランド先生が立っていた。
なんて破壊力なんだろうか……。
「本人のことを深く知りもしないくせに。誰かの陰口を叩く心の醜いお嬢様だなんて、ワタシはまず人として認めないわよ!」
「申し訳ございません!二度と致しませんので、どうか評価には……っ!」
懇願するお嬢様達に、金輪際、口を開くんじゃないわよん!とキツく叱ったのだった。