S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。
「ローランド先生ーー!!待ってください!」
授業が終わり、私は真っ先に教室を出てローランド先生を追いかけた。
「あんらまっ!どうしたのよっ!ハァハァするほど必死にワタシを追ってくるなんてっ!」
さっ!と胸に両手を添えるローランド先生だけど、その心配はしないで頂きたい……。
「聞きたいことがあるんですが、いいでしょうか!?」
「ワタシの美に関する情報は一切公表するつもりはないわよぉ!?」
それでしたら永久に非公開でお願いします。
「ち……違います!火神さんのことについてです!」
言い切ると目を丸くしたローランド先生。
「火神さんのこと?仕方ないわね……ここで話すのもアレだから、こっちへいらっしゃい」
私は言われた通りローランド先生の後ろを歩いた。