S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。


「どうして火神さんが事件の中で名前を出されないといけないんでしょうか……っ」


「個人情報は漏らせないけれど、事件のことはあなたも被害の対象になりかねないから知る必要があるものね。説明するわよ」



向かいに座るローランド先生の声が硬くなる。



「青薔薇の生徒を襲った犯人は、本当は火神さんをさらおうとしていたのよ」


「……っ、」



火神さんを、さらう………?


ローランド先生の口から告げられた内容に、息が止まりそうになった。



「犯人が捕まっていないから、ワタシ達教師も詳しい内容はまだ知らされていないけれど、襲われた生徒が聞いてしまったそうよ」



“ 火神組のお嬢じゃない。写真と違う ”


犯人がそう言っているのを聞いたのだと、ローランド先生は言った。



「じゃ、じゃあ……犯人は今も、火神さんを狙ってるってことですか!?」



どうしてそんな恐ろしいことを……。

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