S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。
「ち、違います!!事件のことは怖いですけど……でもっ!」
不謹慎かもしれないけれど、私は事件のことよりも火神さんのことが気になってしまって。
「火神さんのせいで事件が起きただなんて……私はまだ、知らないことばかりだけど。それでも火神さんは……そんな風に言われるような人じゃないから……」
ローランド先生は真剣な眼差しで私を見つめていた。
「それは、ワタシも同感だわ。彼女のことは中等部の頃からだけど見てきたの。いい意味でお嬢様らしくないのよね、あの子」
私は静かに頷いた。
「誰にでも分け隔てなく接することが出来るのよ。こんなワタシにだって……いつも格闘技の話をしてくれたりしてね。そんな彼女のことを、ワタシも好いているの」
ついこの前も、プロレスの話でローランド先生と盛り上がったって、楽しそうに言っていたことを思い出す。