S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。


* * *


「ねぇ。なにこれ?」



お城の中にある広い和室の真ん中には、生け花と呼んでいいかわからない物体がある。


椿はそれを見て首を傾げていた。



「生け花です……」



作品名 : 夢

変形花器というものに花を生けてみたけれど、ひどいものだ……。



「ラテアートの次にひどいかも?」


うぅ。

椿からはフォローの言葉もない……。



「さすがに初めてだと無理もないか」



椿が丁寧に葉の綺麗なさばき方や枝の曲がりの活かし方とか、イメージの表現の仕方だとかもろもろ教えてくれたのだけど。



「難易度が高すぎるよ……」



当然、素人には出来るわけもなかった。



「黒崎。これはなにに見える?」


「はい椿様。そちらは……………」



黒崎さんでさえも言葉に詰まる有様だ。

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