S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。
不意打ちにもほどがある……。
「……椿?い、いきなり、どうしたの?」
絞り出すような声が椿らしくなくって。
「ごめん。お前のこと見てたらもう限界だった」
私の背中に回された椿の手に力がこめられていく。
「限界……?」
「……昨日、心臓止まるかと思った。明里が事件に巻き込まれたって聞いて」
あっ……。
昨日の夜に起きた物騒な出来事を思い出した。
「ひ、火神さんが、助けてくれて……」
「知ってる。黒崎から聞いた」
「だから、大丈夫だよ……?火神さんも無事だったし……」
椿……?
名前を呼ぼうとしたら、私の肩に顔を埋める椿が先に口を開いた。