S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。
「なにもしなくていいから、ローズクイーンとか、そんなものもいらない。息してるだけでいい。だから俺のそばから離れないでくんない?」
───ドキッ
そう言って、私を見上げるように肩からおでこを離す。
ん?と私の答えを待つ椿の瞳に見惚れてしまう。
息してるだけって……。
ホント、変わらないなぁ。
椿のこういうところ。
そう思ったら、溢れそうなこの気持ちを抑えきれなくなって。
私は言葉よりも、椿の背中に手を這わせてぎゅっと抱きしめた。
「は?なにこれ」
自分でも、大胆なことをしてるって自覚はある。
だから椿が驚いても無理はないし……。
それでも、どうしても伝えたくなった。