S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。
なんて無力なんだろう……。
お父さんとお母さんの大切なお店を救いたかったのに……。
"優しい味を残したい"
ボロボロのポスター、傾いた看板。
昭和に取り残された店だと言われても、両親が愛したこのお店を守りたかった。
私がラスボスと契約したことなど知らないふたりは、きっといつまで待っても救われないことを不思議に思うだろう。
お店の経営が限界にきて、涙ながらに手放す時、私はお父さんとお母さんになんて言えばいいの?
その時、ガラッとお店のドアが開く音がする。