S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。
* * *
ローランド先生に挨拶をして学園を出た私は、家の前に着いたのになかなか動けずにいた。
地面を見つめて、顔を上げられない。
────"あなたの最終総合評価は、Aプラスよ"
告げられた時、声が出なかった。
頭が真っ白になって、なにも考えられなかった。
そんな私に、「よくやったわ。本当に」と、ローランド先生は私の肩を叩いた。
とても優しく。
だけど私は事実をすんなり受け入れることが出来ない。
ローズクイーンにはなれなかった。
評価はSにすら届かなかった。
わかっているのに、気持ちがまるでついてこない。
なんの教養もない私が数ヶ月で手に入れることの出来るものじゃないことなんて、ラスボスにも言われて重々承知だった。