S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。
「榎並、もう祭典始まるぞ。その顔戻しとけって」
「だって、嬉しくて戻らないんだもん……っ」
涙が出そうになって、でも嬉しいから笑顔にもなる。
そんな表情をした私を戸澤くんは、
「いつから顔芸まで特訓してたんだよ」と、笑った。
そしていよいよ、ローランド先生の司会進行で祭典が始まったのだ。
「続きまして、来賓の方々より───」
ステージには招待された来賓の偉い人や政治家、テレビで見たことある研究家の人が代わる代わるに立ちスピーチをする。
「やべ、眠くなる」
「私もだよ戸澤くん……」
「夏休み前の校長の話かって」
「あ、懐かしいね」
「んなこと言ってんの、俺と榎並の庶民だけだろーけどな?」
クスッと声を潜め笑い合った直後。
次にステージに立っていたのは、ラスボスだった。