S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。
一気に目が覚めた……。
視線の先にはビシッとスーツを着たラスボスが立っている。
貫禄っていうのかな、そういうのが、ものすごい。
改めて、星ノ宮家の現当主は、すごい人なんだって思い知らされる。
ラスボスは感情の読み取れない表情で、こちらを見ている。
「……っ、」
私は咄嗟に目を伏せた。
「アレが例のラスボスって奴?本人?」
「戸澤くんっ、声おっきい……!」
私は、本人本人!と慌てて答えた。
「へぇ。レベル99だっけ?強そ」
「それ、火神さんに聞いたんでしょ……っ。強いっていうか、もう次元が違うんだから……」
ヒソヒソと話していた私だったけれど。
「本日は、皆様にご報告がごさいます」
夏休みの校長の話以上に長いラスボスのスピーチが終わるかと思ったのに……。
その言葉がラスボスから出た途端、ついにきた、と私は背筋を張られた気持ちになる。