S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。
「早く着替えてってば!」
「意外と尻に敷くタイプ?お前に敷かれんなら、それも悪くないね」
この王子にはもう完敗でいい……。
赤面させられっぱなしの私は声を発することすら諦めた。
こんな調子で、カリキュラムの予習は大丈夫なんだろうか……。
それからやっと制服に着替えた椿と黒崎さんと一緒に、ダイニングルームへと移動した。
「明里がまず知りたいのは、朝食会についてでいんだろ?」
椿は言いながら高級感溢れる椅子を指さした。
「……うん!全部わからないカリキュラムばかりだけど、まずは近いうちにあるローランド先生の朝食会で、せめて評価してもらいたいなって」
黒崎さんが椅子をひいてくれる。
私はお礼を口にしてから遠慮がちに腰掛けた。