S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。


「覚悟しろ。有栖川の採点はド厳しいぞ?」



斜め向かいに座る椿に私はうん!と大きく頷いた。



「ところで、なんでダイニングに来たの!?」


「朝食会についての予習のためだ」


「……?」



どういうことなのかさっぱりわからない。



「椿様。朝食の支度が出来ましたので、運んで参りますね」


「頼むよ」



そんなやりとりを目で追っていると、テレビでしか見たことのないメイドさん達が、奥のキッチンから次々に食事を運んでくる。



「わぁっ!これが朝ごはん!?」



重圧感たっぷりのアンティークな作りの長いテーブルに、オシャレな食べ物が並んだ。


鮮やかな料理やお高そうな食器に喉を鳴らす。


す、すご……。



「椿様、おはようございます!今日は可愛らしいお客様がご一緒とお聞きしまして、いつもよりも品数を多くご用意致しました!」



コック帽を手に持ったお父さんくらいの歳の男の人がお辞儀をする。

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