夢の言葉と失われた追想【夢の言葉続編④】
……。
ああ、そっか。
俺は、ずっと子供の時…。聞いてほしかったんだ。
”どうしたの?”
”何かあったの?”…って。
嘘吐きの俺を、見抜いてほしかった。
そして……。
”大丈夫だよ”…って。
本当の俺を知っても、嫌わないでほしかった。
もう、大切な人が離れていくのは…嫌だった。
……。
「……大丈夫だよ。」
アカリが、身体を少し離して俺の眼鏡を外すと…。そう言って、微笑んだ。
「シュウさんも、みんなも、ヴァロンを嫌いになったりしない。
私とヒナタは、ずっとヴァロンの傍にいるよ。」
優しい言葉を掛けながら、俺を自分の胸に抱き寄せて、子供をあやすように頭を撫でてくれる。
彼女のその言葉と行動は、間違いなく今俺が1番ほしかったもので…。
失いかけた大切なものを、もう一度信じる強さを…。アカリがくれた。