夢の言葉と失われた追想【夢の言葉続編④】

アルバート様の別荘付近の海で、アカリが人工呼吸してくれた…。あの日の、事。

大人になったアカリと再会した、記憶。

……。

一つ思い出したら、次々とアカリとの思い出が溢れてきて…。

さっきまでの恐怖を、過去の記憶を上書きするように…。怯える俺を包んでくれた。

……
………。

いつの間にか、俺達は床に座ってた。


「…っ…アカ、リ。」

呼吸が落ち着いて、俺は目の前のアカリを力一杯に抱き締めた。

暖かくて、どうしようもなく愛おしいその存在が…。いつも俺を救ってくれる。


「…俺、シュウに…酷い事…した……っ。」

俺の瞳から流れた、涙。
言葉と一緒に込み上げてきて、止まらない。


「みんな、もっ…。
ヒナ、も……悲しませてっ……。」

「……。うん、そっか…。」

涙と一緒に気持ちを吐き出す俺を、アカリはずっと離さずに居てくれた。

俺の本音を、聞いてくれた。
< 268 / 402 >

この作品をシェア

pagetop