クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!~夏は別れの危機?!~











「「「「別荘?!」」」」


放課後、黒川くんと音楽くんの働いてる『カフェ シエル』で、いつものメンバーが集結する。


楓ちゃん以外の全員が目を見開いていた。


「…いや、そんなに驚かなくても」



黒川くんの幼馴染みで、今黒川くんと同じクラスの塚本くん。そして塚本くんに片想い中の楓ちゃんが、1人冷静にそう言った。



「いや、驚くよ。だって…別荘のある家庭なんて…」


青ざめた顔の美蘭ちゃん。


そんな顔にもなるよね。私たち凡人からは想像しきれないお話だもん。


「パパがね、今年で高校生活最後なんだし、みんなが進路のことで忙しくなる前に一度くらいハメ外せばって。別荘の近くはプライベートビーチだし」


「うぉー!パパさん最高じゃーん!美蘭ちゃん、一緒に海に入ろうねっ!」


音楽くんが飛び跳ねながらそういうと、美蘭ちゃんの両手をギュッと握った。




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