クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!~夏は別れの危機?!~
「はー?入んないしっ…って言うか──」
「なんで?え、俺たち付き合ってるよね?美蘭ちゃんのビキニ姿みたいな〜、あ!沙良ちゃんのビキニも」
1人異常に舞い上がってる音楽くんは、美蘭ちゃんの話を最後まで聞かずにしゃべりだす。
「音楽くん、はしゃぎすぎだよ〜」
「え〜だって楽しいじゃーん♪」
「おい、音楽。てめぇ、人の女のこと卑猥な目で見てんじゃねーぞ。水田がいるって言うのによ」
カウンターの方で、店長のけんちゃんと遠くから私たちを黙って見てた黒川くんが鋭い睨みを効かせながらやっと口を開いた。
「え、なんでそんな怒るわけー?楽しみだね〜って喜んでただけじゃーん♪そんな怒ってばっかりだと、幸せ逃げてくぞ!このヤキモチバカっ!」
音楽くんは黒川くんの方へと向かっていくと、黒川くんの横腹をツンッとしてそう言った。
「あの〜…」
「んだよ」
音楽くんにからかわれて不機嫌な黒川くんは塚本くんの控えめな声に低い声でそう言った。