【完】DROP(ドロップ)
「じゃあ、俺……自分で友達なくしたの?」
まじかよ。
そんな事も気付かない俺って、最悪じゃん。
「いいのよ。陸は、そのままでいいのよ。
何をしたって陸は、陸なんだから」
って、理解できない言葉を言われた。
『どういう意味?』
って何回聞いても
『馬鹿には一生わからなくていいの』
だってさ。
確かに俺は馬鹿だけど、そんな馬鹿馬鹿言わなくてもいいんじゃねーですか?
「まぁ、陸には新しい仲間がいるんだし。それでいいじゃない?」
「そうなんだけどー。やっぱさ、昔みたいに皆でワイワイしたい時もあるじゃん?」
「本当、昔から変わらないわね。その寂しがりやなところ」
う……。
その通りだった。
何を隠そう、俺は寂しがりやなのだ。
家に1人で居るなんて耐えられない。
常に誰かと一緒に居たい。
だから、今じゃココに来るモデルにちょっかいを出しては秋人に怒られる。
だって1人で過ごすよりはいいじゃん。
人肌は温かくて、心まで満たしてくれるんだし。
一石二鳥ってやつだろ。
「奈央ちゃんは、昔が良かったなーとか思わないわけ?」
少し拗ねた俺が言うと、切ない顔をして『思わない』って強く言い放った。