お稲荷様のお呼びです!


まったく……嘉さんのせいでこんなあたふたする目に合うとは。


落ち着いたいつも通りの生活は一体いつになったら帰ってくるんだろう。


そのためには“戦い”というものを避けては通れないんだろうけど。


その前に巫女としての力をどうにかこうにかしなきゃダメ?


……何だかんだ言って、自分の中で現実を受け入れてるのが一番怖いんだけど。


普通だったら全て夢だ!!とか、関係ない!!ってなって放置しそうな出来事なのに。


命懸けというものを体験しちゃったからなのか、気を引き締めなければ危ないということを体で実感しちゃってる気がする。


この学校にだって――いる。


昨日見た妖みたいなのが、ここに。





< 150 / 253 >

この作品をシェア

pagetop