ワケありルームシェア


家に帰って、澄に連絡する。
哀川さんはバイトへ行っているから気兼ねなく話せる。
「ねぇ、弓景先輩学校にいたんだけど。」
『まじ!?いや、まぁ、来れてもおかしくねぇけど………。』
「なんで弓景先輩が亡くなるなんて思ったの……。」
『お前、新聞見てないのか?4年前くらいの新聞に弓景家のこと書いてあったぜ。』
そんな前のこと覚えてるわけないでしょ、と返すと笑って返された。
そこまで覚えてるなら勉強も頑張ればいいのに…。
「一体何が書いてあったの?」
『ここからは情報料金入るぜ。』
「はぁ……。1000円ね。」
『まいどー!』
なんでこんなに金銭感覚がおかしいんだろう。どうして澄はこんなに金に執着するんだろう……。
なんて、今更考えても遅いね。
出会った時からずっとそうだったじゃないか。
「お金は明日ね。で、さっさと教えて。」
『ちょいと待ってろー。新聞読み上げるから。』
「はぁ……。」
そして、電話越しでガサゴソと物音がする。
一体何年分の新聞がためであるのだろう。
いや、噂話に使えるか使えないかで分けてあるとか昔言ってたな…。
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