ワケありルームシェア
『なかなか見つかんねぇから勉強でもしてていいぜ。』
「哀川さんが帰ってくるまでには見つけてよね。」
『センジンしてみます。』
「センジンじゃなくて専心でしょ。」
『マジか。今日なんか国語で出てきたのに忘れたわ。』
「ほら、さっさと探して。僕勉強してるから。見つかったら大きな声出して呼んでよ。」
『おー。』
そして、机に向かう。
宿題は古典のみ。
数学はやらなくてもいいか。答え合わせをするとかなんとか言ってたけどそこら辺から意識は飛びそうだったから。

それからどれくらいの時間が経ったんだろうか。やっと、電話越しから声が聞こえた。
時計を見たらあとで30分で哀川さんが帰ってくる時間。
『やっと見つけたぜ。』
「遅かったね。」
『これでも急いだんだ。しょうがねぇだろ?』
「……はぁ。じゃあ、読んでいいよ。」
『任せろ。』
そして、澄が読み上げる。
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