ワケありルームシェア
それから、休み時間や移動教室の時、僕の周りにはたくさんの人がいた。
何がしたいんだろう。
僕といて何も楽しくないのに。

「部活の時間だ。急いで活動場所へ行けよお!」
帰る準備が出来たと思ったら、他の人は部活があるんじゃないか。
今週中には決めないといけないのに、何も知らない。

「ねぇ、哀川さん。」
「は、はい!!!」
「何部?」
「私は天文学部だよ。 まぁ、あまり参加出来ないけど……。」
「ふぅん。何やるの?」
「えっ! たまに星を見たり、合宿したり……くらいかな。」
「そこでいいや。僕そこに入る。」
「えぇ!? そんな簡単でいいの?」
「うん。」
別に所詮部活なんだし。
ただの思い出作りでしょ?

そして、哀川さんに案内されて天文学部の部室に連れていってもらった。
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