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なんで哀川さんが囲まれてるんだろう。
今まで同じクラスの人間だっただろ。
それなのになにか気になることなんてあるのだろうか。
ゆっくり近づいてみる。
人の群れは全く僕に気づかなくて。
「ねぇ、哀川さん、緋山君には近づかないでよ?」
「哀川さんといると不幸になっちゃうもんね。」
「そうそう、あ、出来ればバスケ部への勧誘よろしくー。」
「ほら、しっかりこっち見ろよ。」
あぁ、哀川さんのこの学校での、このクラスでの立ち位置が一瞬でわかった。
「ねぇ、邪魔なんだけど。」
「!ごめんね! あ、哀川さんが邪魔だったらウチらに行ってね。」
「すぐ懲らしめてあげるからさ。」
_______________はぁ。
「邪魔なのは君たちなんだけど。」
耳が悪いのかな。
それともそんなこともわからない馬鹿なのかな。
「じゃ、じゃあね! また後で話しかけに来るから!」
「………うざっ。」
話しかけにこなくていいのに。
「ご、ごめんね。 迷惑かけちゃったね。」
「別に。」
「今度から気をつけるから。」
何を気をつけるんだろう。
そもそも何でいじめられてるんだろう。
なんで人はこんなことしか出来ないのかな。
…………僕には関係ないか。
でも、住まわしてもらってる分、助けてやってもいいかな。
今まで同じクラスの人間だっただろ。
それなのになにか気になることなんてあるのだろうか。
ゆっくり近づいてみる。
人の群れは全く僕に気づかなくて。
「ねぇ、哀川さん、緋山君には近づかないでよ?」
「哀川さんといると不幸になっちゃうもんね。」
「そうそう、あ、出来ればバスケ部への勧誘よろしくー。」
「ほら、しっかりこっち見ろよ。」
あぁ、哀川さんのこの学校での、このクラスでの立ち位置が一瞬でわかった。
「ねぇ、邪魔なんだけど。」
「!ごめんね! あ、哀川さんが邪魔だったらウチらに行ってね。」
「すぐ懲らしめてあげるからさ。」
_______________はぁ。
「邪魔なのは君たちなんだけど。」
耳が悪いのかな。
それともそんなこともわからない馬鹿なのかな。
「じゃ、じゃあね! また後で話しかけに来るから!」
「………うざっ。」
話しかけにこなくていいのに。
「ご、ごめんね。 迷惑かけちゃったね。」
「別に。」
「今度から気をつけるから。」
何を気をつけるんだろう。
そもそも何でいじめられてるんだろう。
なんで人はこんなことしか出来ないのかな。
…………僕には関係ないか。
でも、住まわしてもらってる分、助けてやってもいいかな。