ワケありルームシェア
家に着く。
まず玄関から片付ける。
僕の靴もあるからそれを棚にしまう。
そして、リビングにある僕の本を片付ける。

「思ったより少なかったね。」
「まぁ、出したものは片付けるからね。」
あとは…………。
「もう、大丈夫…………だよね?」
「リビングは、ね。ほかの部屋に入れないでよ。」
「ぜ、善処する。」
そして傘を持って同じスーパーへ向かう。


「みっちゃん、おかえり!」
「た、ただいま!」
哀川さんの家にあった傘は僕のと哀川さんので2本だけ。
合計6本。
1本足りない。

はぁ…………。
「哀川さん、また傘借りる。」
「うん。足りなくてごめんね。」
「みっちゃんたちは相合傘で何も思わないの?ときめいたり。」
不意に弓景先輩がそんなことを聞く。
ときめくって………。
「別に、何も思わない。」
「何をときめくの?緋山君は友達だよ?」
すると弓景先輩は ごめん、こういう2人だったね、と言って店を出た。
それに続いてみんな出る。
家には哀川さんが案内する。
ここで僕が案内したら怪しまれるから。

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