ワケありルームシェア
鍋パーティーの材料を買った。
先輩、特に弓景先輩と部長はすごく嬉しそうだ。


「あ、あの!部屋を片付けてきてもいいですか?すぐ戻ってくるので!」
「うん!待ってるよぉ!」
「ねぇ、それ僕も行く。荷物ひとりで持つの大変でしょ。」
僕のものもあるんだし、片付けたい。
そんな僕の意図を察してくれた哀川さん。
「そ、そうだね。緋山君、手伝ってもらっていいかな。」
「うん。」
「じゃあ、すぐ戻ってきてねぇ。傘もってきてくれるとありがたい。」
「分かりました!」

そして、僕と哀川さんはまた雨の中に出る。
今回は哀川さんが弓景先輩の傘を使って別々だ。

「緋山君、ごめんね。今日1日で色々あって……。」
「別にもういい。」
「明日、お詫びにケーキ買ってくるから。」
「…ん。」
ケーキをくれるなら許せる。
まぁ、ケーキがらなくても許せるんだけど。

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