無気力王子とじれ甘同居。
「んー?松下くん?」
お土産品店を出ても松下くんの姿がない。
え、なんで?
お店の中にいなかったよね?
まさか…迷子…とか?(どっちが)
とりあえず、連絡連絡。
そう思って、ポケットから携帯を取り出した瞬間。
冷たい何かが、首元に触れた。
へ?!
「祐実、キョドりすぎ。近づきにくいからやめてくれる?」
っ?!
後ろから松下くんの声が聞こえた。
「え、だって松下くんが────」
「動かないで」
「へ?」
「つけられないからジッとしてて」
ん?
松下くんが何のことを言ってるのかわからなかったけど、私はいう通りジッとする。
後ろに松下くんの温もりを感じて。
ドキドキとする。
なんだろうこれ。
首に伝わる違和感。
それは、前に大貴からブレスレットをつけてもらった時と同じような感覚で。
「ねぇ松下くん、何してるの?」
「自分で確認すれば」
「え?」
意味がわからないと突っ立てる私をよそに松下くんは私の首元から手を離して、トコトコと歩いていく。
えーーーー。
私は、持ってた携帯のカメラアプリを開いて、内カメで自分の首元を確認する。