無気力王子とじれ甘同居。
…すっごいムカつくんですけど!!!!
親戚のおばさん?
私が?
はぁ?!
なんなのよ松下くん!
まったく女として見られてないじゃん私…。
って、何ちょっと傷ついてるのよ。
「うぅー!」
「へっ?!祐実?」
私は怒りの気持ちを少し声に出してから、勢いよく弁当をかきこんだ。
ムカつくムカつくムカつく!
イケメンだからってなんなのよ!
そもそも松下くんは私にお世話になってる身でしょ?
それなのになんであんな…。
「ちょっと祐実、そんな急いで食べたら…」
─────っ!
「…うっ…ゲホッ…ゲホッ」
「だから言ったのに〜」
あいちゃんの注意を完全に無視した私は、喉におかずを詰まらせて、またむせてしまった。
全く…ついてない。
これも全部松下くんのせいなんだからね!
そう思って、ギッと松下くんの方を見ると、
彼は私のことなんか見てなくて、とっくに机につっぷしてお昼寝タイム。
あぁ…なんてマイペースなのよ…。
先が思いやられる…。