無気力王子とじれ甘同居。


大貴は「あ〜聞いてたんだ」と頭をかいた。


「おっけーしたの?」


「…は?なんでだよ。するわけねーじゃん」


大貴は私の質問に目を開いて驚いた顔をしてからそう答えた。


…え?


「…なんで?付き合えばいいのに。可愛かったじゃーん」



「…なんでって…お前」


「ん?」


なぜか大貴は少し困ったような顔をしてため息をついてから「なんでもない」と言って、私の選んだアイスを持ってスタスタとレジに向かった。



何あれ…。


なんか気に障った言い方したかな?私。



大貴の言動に頭にはてなを浮かべながら、私は大貴を追いかけてコンビニを出た。


< 32 / 270 >

この作品をシェア

pagetop